しきたりと祝い方
満一歳の誕生日を盛大に祝う伝統的な習わしがあります。
一升餅を背負わせたり、踏ませたりしてお祝いします。
一升は「一生」、餅は「力持ち」の意味があり、健やかに育つようにとの願いが込められています。
餅の代わりにバースデーケーキにろうそくを1本立てる洋風お祝いも増えています。
●のし・・・【紅白蝶結びのし】 「御祝」「初誕生御祝」
●お返しは・・・招待の宴をお返しとします。
招待していない方へは子供の名前で【内祝】を贈ります。
背負い餅、一升餅、誕生餅について
1歳のお祝いに背負う一升餅は、一升の丸いお供え餅が基本ですが、5合ずつ2個、紅白2個などもあります。
風呂敷などに包んで背負わせますが、首には掛けず肩から反対側の脇に掛けます。
1.8~2kgの重量があり、たいてい立ち上がれず動けなくて泣いてしまいます。
人の一生と餅の一升を掛詞にして「一生餅(食べ物)を背負う」つまりは「一生食べ物に困らない人生を」と願ったのでしょう。
また、1歳で歩くと親離れが早いという説もあり、わざと転ばせて地に足を付けるよう願う方もいます。
お餅の上に立たせ「餅踏み・立ち餅」と呼んでいる地方もございます。
この風習も今風に変わって、リュックに小さな餅を一升分入れたり、料理も食べやすい洋風にしたり様々‥。